個別受注生産【make to order】

個別受注生産とは、メーカーが顧客からオーダーを受けたあとに、商品の設計や開発、生産の計画を立てて生産をすることです。製造業におけるビジネス形態の一つになります。

受注生産との違いは、個別受注生産はほぼ何も決まっていない状態から始めること。それに対し受注生産は、すでに設計されたものを、計画通りのプランで生産し、顧客の元へ届けます。どちらも受注後に生産を開始するのですが、スタートの位置が受注生産の方が若干手前です。

個別受注生産のメーカー視点のメリットは、余分なストックを抱えないで済むこと、つまり余分な製品の生産をしなくてもよいこと。反対にデメリットは、顧客ごとに仕様が異なるため、大量生産に向かずコストが上がってしまうこと。また、同じ理由で納期が長くなってしまうことなどが挙げられます。

消費者側のメリットは、自分の好きなようにオーダーできること。BTOよりも柔軟にオーダー、またはカスタマイズすることができます。デメリットはメーカー側と同じく納期が遅いことです。